媒体が編集を選ぶのだ
木曜深夜から早朝にかけて、某有名(?)編集者と数人で酒を飲んでいたのだが、その際表題の言葉を聞いた。
「編集が媒体を選ぶんじゃないんだ。媒体が編集を選ぶんだよ」
有名な言葉なのかどうか知らんが、俺は初めて聞いた。この人が自分で考えたらしい。
一応、補足的な説明をしてくれたんだが、正直、全然ぴんとこなかった。でも、すごくいい言葉だなあと思った。
媒体が編集を選ぶ。
イチローは野球に選ばれ、ドルジは相撲に選ばれたってこと?
で、うちの編集長の教えを思い出したんですが。
「自分がやりたいことを無理にライターにやらせてもいいものはできない。ライターのもともと持ってる得意分野の中で、メディアに合う部分を見つけて活かすのが編集の仕事だ」
これは入社当初の自分にとっては、かなり衝撃的な言葉だった。つまり、俺がそれまでいた世界ってのは、営業数字を出すっていう明確な目標があって、そのために不足している能力・スキルを洗い出してひとつずつ修正していく、というものだったからだ。
当然、無理が生じる。
それを承知で矯正する。
それこそが努力であり、成長である。
表題の言葉は、ネガティブにとらえれば「努力でどうにかなるもんでもない」という意味合いも含んでいるのかもしれない。いや、確かにあるのだろう。その編集者は、こうも言っていた。
「面接のとき、『なんでもやります! この雑誌に人生捧げます!』って言うやつほどすぐダメになる。なんでかわかる? ひとつは、彼にとってそこがゴールになっちゃってるからなんだよ」
全然飲み込めてないので、これ以上この言葉について語れないのですが、これから頭の片隅に置いておこうと思います。

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